#07❝キュビスム❞
#07 “キュビスム”
キュビスムという言葉があります、キュビスムとは20世紀の初めにピカソ、ブラックによって創始され、現代美術の大きな流れを作った、それまでの具象絵画が一つの視点に基づいて描かれていたのに対し、いろいろな角度から見たものの形を一つの画面に収めた。
キュビスムの出発点はピカソが1907年に描き上げた「アビニヨンの娘たち」です。ピカソはこの絵を友人の画家たちに見せたが不評だったようだ、ただブラックだけは彼を理解し自分も「大きな裸婦」、等を描き、ピカソとブラックは共同でキュビスムの追究を始めた。キュビスムがはじめて世に知られるようになったのは、1911年のアンデパンダン展で若い画家たちがキュビスムの一大デモンストレーションを行ったが、多くの観衆は醜い作品だと言って非難を浴びせたらしいです。キュビスムはやがて絵画にとどまらず、彫刻、デザイン、建築、写真にまでその影響は及んでいる、特に未来派、ロシア構成主義、抽象絵画への影響は大きい。建築家であり画家でもあるコルビュジェもキュビスムな絵画を描いている。
建築家 川嶌 守