#10❝孤独のグルメ❞
#10 “孤独のグルメ”
テレ東で放映している「孤独のグルメ」という原作は漫画だそうですが、3年くらい前からよく見る番組があります、井之頭五郎という雑貨商的な仕事だと思うのですが、何回見ても設定されている仕事というか職業がよくわからない、わからないからこの番組はうまく構成されているのかもしれません、一人の男が仕事で行った先で腹が減ったと急に直立不動で空を見上げるシーンが必ずあるのですが、このシーン無くしてこの番組は無いといってもいいでしょう、人は食べずに生きていくことはできない、「食すること」とはこの番組のテーマでもある、それを孤独という一人で食事をすることを「孤独」という言葉に置き換えて、この番組のもう一つのセリフ、心の中のナレーション風の言葉で、自分が今向き合っている食べ物を五郎流で説明していくところと、五郎さんがおいしそうに食べるシーンとうまく重なっているのを見ている視聴者は楽しんでいるのではないかと思います。日常の中でランチをするとは、仕事をしている人であれば、これからの午後の仕事をするためのエネルギー補給でもあるはずです、僕もそうですがランチは簡単に短時間で済ませてしまいう事がほとんどです。世の働くお父さんたちに、ただ胃に入れればいいというものではないですよ、お昼の時間を食べることに集中してゆっくりと楽しく孤独のグルメしませんかと問いかけてくれている番組なのかもしれません、そんな素敵なランチをすれば気持ちが豊かになれるかもしれません、たかがランチではなくされどランチ、コンビニのランチでも豊かになれるランチ革命を目指してみよう。
建築家 川嶌 守