#17❝街路樹のある街並み❞
#17 “街路樹のある街並み”
街路樹で有名な場所は、東京の神宮外苑の銀杏並木が挙げられます。いつ頃から道路に沿って木を植えるようになったのか調べてみると、古くは奈良時代の文献に、道路の樹木に関する記録があり、街路樹が昔からそこに住む人々の暮らしの中にあったようです。近世になると、街路整備に伴って沿道に樹木が計画的に植えられるようになっていきました。また、何のために街路に樹木が植えられるようになったかは、道を通る人たちに美観、景観を感じてもらうこと、特に最近は地球温暖化防止にも役立っているようです。また、車の排気ガスなどの緩和にも役立っていますし、道が曲がりくねっていたりする場合は、ドライバーの視線誘導にも役立っています。樹木の種類は多くありますが、一番多く使われているのが銀杏です。銀杏が多いのには理由があって、銀杏は火に強い木であるということが理由です。他にも、ケヤキ、桜、ポプラ、等が良く使われているようです。私の住んでいる地域では、多いのはやはり銀杏ですが、百日紅、ハナミズキ、とかナンジャモンジャの木とかが最近は目につきます。季節によって花を咲かせる木が多いようです。花を咲かせる街路樹のある道を通る時、ドライバーの気持ちを和ませる効果もあると思います。特に桜などは、花が散り始める頃、散った花が、風に乗って、アスファルト舗装の上を滑る様に流れていくのを見るのも風情を感じます。そんな風情のある街路樹も、最近、特に、冬に葉を落とす樹木が多く使われているので、落ち葉の清掃の問題から、住宅街の街路樹を取り除くケースも出てきています。また、木が大きく育ちすぎて根腐れを起こし、倒れて人的被害を起こしているケースもあり、社会問題にもなってきています。今後、各自治体がどのようにしていくのが望ましいのかを住民と話し合い、街路樹整備に取り組んでいってもらいたいと思います。
建築家 川嶌 守

