#13❝言葉の意味❞
#13 “言葉の意味”
東京中心の社会はいつまで続くのでしょうか。テレビの情報番組もほとんどが東京のテレビ局の番組です。朝の情報番組は特にそうです。地方創生、地方分散型社会と言われてもうどのくらいたっただろうか。一極中心から分散というフレーズも当時は新鮮に感じたし、これからの新しい日本がどのように変わっていくのか楽しみですらあった。しかしどうだろう笛吹けども踊らずとはよく言ったものだ。特に行政を地方に分散する事の難しさだけが言われ続けた政治は、東京で国会が機能していく以上、行政と国の政治が別々の場所で行われることは、機能上難しさを伴うことが分散されない大きな理由となったが、デジタル社会になった現在行政の機能が地方に分散されても国会の機能に何ら問題はないと思う。
話は変わるが、「つまらない」という言葉があります、意味や使い方は例えば人の話を聞いた時に面白くないと感じた表現であったり、音楽を聴いたり、映画を見た後の満足できない気持ちの表現につまらないという言葉を使うことが多い、なんでもつまらないと思ったらつまらない訳で、つまらないで終わらせないで、そのつまらないから何かを引き出してみる。つまらないのでなくつまらないからいいのだと、そのつまらなさを感じる、つまらないの一言で切り捨てないで何故つまらないのか、自分の気持ちの奥を探ってみるのもどうだろうか、漢字で「詰まらない」と書いてみると詰まることがないとも読める。否定的な言葉に光を当ててみると例えば「できない」という言葉を見てみると「出来」はしゅったいとも読む、別の漢字で「出退」とも書ける、その意味は出来すぎても力が入りすぎているので力を抜いてすればいい訳で、つまりはできないとテンパらずに、少し力を加減してやろうと思えば出来るに変換していくものです。やらないという言葉もやれないからやらないのか、やれないと思って自分には無理だと決めつけてしまってやらないという事にしているのだとしたら、先ずはやってみてそれから考えてみてもいいのではないかと思う。そのように考えれば、やらないではなくやるという言葉が出てくるのではないか、否定的な言葉が気持ちの中から出てくる時は気持ちが弱っているので、短絡的に自分の気持ちを出すのではなく少し間をおいて出す方が良いのではないかと思う。全て否定的な言葉は、先ずやってみてからという考えが欠如している、消極的になってしまうと先を見ることに妙に憶病になってしまう、その先に希望を見出す事、人は「ない」という言葉で自身のチャンスを逃してしまう、チャンスは待つのではない作るものであると、ある人が言ったがまさにそのとおりだと思う、行動してみてから本当にないのか考えて見ればよいだろう、人の人生の運、不運はその一点で決まるといっても過言ではない。
建築家 川嶌 守