#12❝繋がり❞
#12 “繋がり”
竹は表面上は繋がっているようには見えないが、地下では一本、一本が全て繫がっているそうです。人間もひとり、ひとりを見ると全ては繋がっていないように見えるが、実は社会という枠の中で繋がっている、そのことに気づくか、気が付かないかというだけであって、本来人は見えないところで繋がっているんです。話は少し難しくなりますが、一人一人が知というものを共有しあいながらその知を未来に繋げていく、その中で一人一人が連なっていく、そして死んだ後も、その知が残って次の知に繋がっていく、つまりは知は永遠であるという事です、人間は絶えず知を求めている、知らないことだらけである、だから永遠に人類は求め続ける。知らないという事は見方を変えれば自分の目に見えないことと同じではないだろうか、人間は知らないことを永遠に求め続けるとはそういう事なんだろう。
建築家 川嶌 守