#05❝ポジティブな思考❞
#05 “ポジティブな思考”
2400年前にソクラテスとプラトンがいた、プラトンはソクラテスの弟子である、ソクラテスは生前一冊も書物を書かなかった、プラトンはそんな師の思想を後世に残すために「ソクラテスの弁明」という一冊の本にまとめた。師と弟子、自分が尊敬できる師を持つことは自分にとって大きな財産である。師から様々な考え方、生き方を学び、弟子である自分が実践していく、なんと麗しく素晴らしい関係であろうか、今、殺伐とした、人間がお互いを素直に信じられない、ギスギスとした社会が出来上がっていて、そんな社会の中で信じれる、信頼できる人がいる、そして尊敬できる人がいることは何てすばらしいことか、師の思想を周りに伝えていく、自分にはこんな素晴らしい師がいるんだ、自分が今こうして前に向かって人生を価値的に生きられるのは、全て師の生き方を学んでいるからだと胸を張って言い切っていける、そんな師を持っている自分の生き方に誇りをもって生きいていきたいと思う。
何かをするとき、その結果がどうであれ楽しかったと思えることを考えて何かをする、ひとえにポジティブな思考法なんだが、ある意味楽観主義ともいえる、失敗を恐れて物事に取り組むとどうしても「楽しむ」という気持ちよりも、とにかく失敗しないようにと思う気持ちが先に立ってしまう、何事も大変だと思うことも楽しんでやろうと思う「楽しむ」ということを自分の日常の中にいつも置ける自分になりたい、
いつも廻りの人を意識しすぎると、何かしようとしても、自分の行動に対し他の人の体温だったり、熱を感じてしまい自分らしくのびのびと出来ない、全ては結果であって、良くも悪くも結果である、結果を気にしすぎると自信も失くしてしまう、ダメで元々と思って行動してみると思っても見ない力が出たり、サプライズなことが起こったりもする、結果を楽しむとは結果を期待しないことなのかもしれないし、結果の先にあるものを見ることなのではないかと思う。
視点を変えて考えてみると、結果という「こと」は元々ないのかもしれない、全くないと言い切ってしまうと因果の考え方が成り立たなくなるので、ない訳ではなく、その結果を自分にとって価値的に置き換えて考えてみれば結果は結果としてあるが、その事実をどう読み解くか、結果によって起こったことが思いもしなかった方向にじぶんを導いていってくれる場合もある、つまりは結果に執着しないことだと思う。
建築家 川嶌 守