#22❝器とうつわ❞
#22 “器とうつわ”
枯淡の境地という言葉がある、俗ぽさのないありのままの姿という意味らしい、いま古希を過ぎた自分としては少しかみしめたい言葉でもある、秋の夜長に机に向かいつつふと思った次第です。「器」、漢字で書くよりも平仮名でうつわと書いた方が何かしっくりとする何故なんだろう「食器」、器の前に食を付けると、器の意味というか食べるための器なんだなと誰しもがわかる、皿、お茶碗、どんぶり、と呼べばもっと分かり易い、茶器は格式を感じさせる、花器もそんな感じにさせます、茶や生け花の文化がたかがうつわであってもされどうつわになってしまうのでしょう、そうなると器にしなければだめなんでしょうね、日本人の感性がそうさせてしまうのかもしれません、うつわを手にして食べるのは日本だけです、うつわを手にして心地よい、うつわに盛ってある料理を美味しそうと感じるのかもしれません。
建築家 川嶌 守

